人気ブログランキング | 話題のタグを見る

AJとのおまけの日々③ 闘病生活

私は8月に入ってからは仕事も断って、AJと1日中過ごすようにしました。
今思えば、この8年間の中であんなにずっと一緒にいたことはなかったかもしれません。好きな音楽を聞きながらエッグを作り、足元でAJが寝てる...私にとってかけがえのない幸せな時間でした。
今まではお教室の間は外のサークルで待たせていたけど、生徒さんのお許しをもらい家の中で一緒にいさせてもらいました。生徒さんはみなAJを可愛がってくれて本当にありがたかったです。

(6歳、食卓テーブル横の狭~い隙間が好き)
AJとのおまけの日々③ 闘病生活_f0356147_13041718.jpg


①投薬のこと
対症療法として、血栓がこれ以上できにくいようにする注射と飲み薬、ステロイド、胃薬、肝臓の薬などの投与を続けました。毎日朝9粒、夜2粒服用しました。
AJは小さな薬でも気に入らないと薬だけ上手に吐き出してしまうのですが、
”いなば”から出ている「ちゅるびー」というおやつが薬を仕込むのにちょうどいいサイズで、気づかれずに食べてくれて助かりました。
血小板が少ないことの影響か、爪切りや散歩の時に少し傷ができるとなかなか血が止まりませんでした。そんなちょっとした事に病気を意識しました。

(暑い日は北向きの勝手口のところが特等席。
 飲み水は我が家の水しか飲まず、しかも汲みたてじゃないとお気に召さないという...わがまま息子)
 
AJとのおまけの日々③ 闘病生活_f0356147_10355845.jpg

②食事のこと
どうしてもフードを食べてくれない時は、犬用のにぼしでだしを取っておじややうどんをかなりトロトロに煮込み、トッピングにブッチ をのせて与えました。ブッチとBELCAND/ビーフ 南ドイツ風麺とズッキーニ というフードは喜んで食べてくれました。いずれにせよ、それまで食べていた”ロイヤルカナン マキシエイジング8+”は全く食べなくなりました。いつも15kgを2袋ストックしていたので、これに代わる量を何かでまかなわなくてはなりません。カロリーを維持するにはおじややウェットフードでは難しいと言われました。
ただ食べてくれなかった日を思うと、食べてくれるだけでとても嬉しくて、毎日AJの為のメニューを考えました。AJはお刺身が好きだったので、はねだしのマグロとか買ってあげたりしました。人間用のご飯は気持ち的に後回しで、娘のお弁当もさぼりました...。
ステロイドを服用してから、AJは波はあるけれど食べる日が多くなり、私達も少し安心していたのですが、体重測定をすると大して増えていません。吐くわけでもないし、結構食べているんだけれど...?AJは朝晩2回散歩のときに便をするのですが、前より軟便で量も多いかなぁと感じていました。腸の吸収が悪いことが原因かもしれない、とのことで、クリニックから「ロイヤルカナン消化器サポート(高栄養)」というフードを紹介されました。これは粒が小さいのでAJには食べにくそうでしたが、ブッチやらマグロやらブロッコリーやらのトッピングに騙されて(?)何とか食べていました。
結局亡くなるまでAJの体重は33kg~34kgで推移し、それ以上は増えませんでした。

③9/11 心タンポナーデを発症
この日はもともと注射に行く日ではあったのですが、朝から食欲がなく散歩も行きたくなく、何だかダル重~い感じでした。大好きな車に乗るにもやっとで、窓から外を眺めることもなく体を丸めています。先生に「今日はなんだか変なんです」と伝え、先生がエコーを見ました。
「脾臓の周りに液体があります。」そのまま心臓の方に移動し「緊急事態が起きています。心タンポナーデを起こしています。すぐに処置をします!」
と言って、そのまま心嚢穿刺という処置をしました。
夫はAJを抱いて処置室にいましたが、私は怖くて見ていられませんでした。
腫瘍が血管を通って転移し、心房の位置で出血して液体が心膜にたまり、心臓の動きを圧迫している...という状況とのことでした。
やがて思ったより早く処置が終わって、AJは元気な様子で処置室から歩いて出てきました。
来院時とは違い、顔がニコニコしていました。すぐに処置をしてくれて本当に良かったです。
帰る時、AJは自分から車にピョンっ!と飛び乗りました。本当に心の底から、先生の処置に感謝しながら帰宅しました。
その後は週に2、3回の注射通院に合わせ、10日に1度くらいの割合で血液検査とエコー検査をして、そのたびに先生は心臓もみていたけれど、心タンポナーデを起こしたのはこの時だけでした。
血液検査の結果は、少し良くなっかと思うとまた下がるの繰り返しで、特に血小板と貧血の値はなかなかよくならず、それはつまりどこかしらに血栓ができていることを意味しているとのことでした。

④10/18 いい感じのウンコがでなくなる
朝晩の散歩は、まずシィシィをし、その後だいたい同じような場所で便をします。
便をしている時のまあるい背中とピクピクする前足のしぐさがとても可愛いんです。
そして終わりの方でチラッと私たちを見る、それがまた可愛い。
「あ~、今日もいいウンコが出たね~」とほめてあげるとAJもうれしそうでした。
療養食になってから、そこそこいい感じの便が出ていたのですが、この日あたりから下痢っぽくなりました。フードを数回に分けたり、柔らかくしたり、下痢止めを処方されて飲ませたりしたけれど、結局最後まで"りっぱなウンコ”には戻りませんでした。
10/23の夜には血便も出て、時間外だったけれど先生に診てもらいました。
特に腸が腫れているという事はありませんでしたが、「もしかしたら快方に向かっているのかもしれない」と思い込む私たちに、改めて病気なんだなぁと実感させました。この頃は1日中寝ていたし、顔の表情にキレがありませんでした。
脾臓の摘出手術が唯一の積極的治療とのことでしたが、血小板が少なすぎて手術中に亡くなるリスクが大きく踏み切れませんでした。
また手術をしても、脾臓の破裂を防ぐことはできてもAJの寿命がそれによって長くなることはないこと、今現在AJは「だる重い」とは感じているかもしれないが「痛み」はないと思われること、を先生からお聞きしてこのまま対症療法を続けることにしました。


(7歳の誕生日に伊豆ワンワンパラダイスに行った時。無理やり泳がされたんですけど!)


AJとのおまけの日々③ 闘病生活_f0356147_16364929.jpg





by eggartBosworth | 2019-12-22 00:00 | ゴールデンレトリバー | Comments(0)

季節のうつろいをエッグアートと共に...


by eggartBosworth